愛知県振興部スポーツ振興課
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強豪・名古屋経済大学市邨高等学校女子ハンドボール部を率い新天地・筑波大学で活躍を続ける山口杜子選手にインタビュー!

速攻時の「走り出しの速さ」が自分の持ち味

 名古屋経済大学市邨高等学校女子ハンドボール部ではセンターバックとして活躍し、主将としてもチームを牽引した山口杜子選手。今年からハンドボールの強豪・筑波大学(茨城県)に進学し、新たな環境で日々練習に励んでいる。今年の6~7月に香港で開催された「第17回女子ジュニアアジア選手権」では大会ベストセブンに選出されるなど、国際大会でも存在感を放っている。
 姉と友達がハンドボールをやっていたことがきっかけで、自身もハンドボールを始めたという山口選手。「ジャンプシュートや激しい当たりなど、ダイナミックなプレーを見てすごくかっこいいなって思いました」と、ハンドボールとの出会いを話してくれた。
 これまでの中で印象に残っている試合は、2021年8月に行われた全国高校総体(インターハイ)の決勝だという。春夏連覇の期待がかかる市邨高校を、見事勝利へと導いた試合だ。プレッシャーがかかる中、本来の自分の力を発揮するための秘訣はあるのだろうか。「自分はすごい緊張してしまうタイプなので、“ルーティン”を作ってしまうと逆に意識してしまうんです。『なるべく普段と同じように過ごす』っていうのが、自分にとっては大事ですね」と話す。

 大学では主に左サイドを任されている山口選手。「『ゲームを作る』というよりは、『ボールが来たらとにかくシュートを決める』というようなポジションです。速攻を仕掛ける時の『走り出しの速さ』が自分の持ち味だと思っているので、それを活かせるようにしたいです。あと、『なるべく視野を広げる』ことを意識してプレーしています。遠くのプレイヤーまで見渡して、様々な攻撃のパターンを瞬時に判断する力もハンドボールでは大切なんです」と教えてくれた。

練習後に友人と作って味わう夜ご飯が楽しみ!

 「練習を見学して、『楽しくハンドボールができそうだな』と思ったので筑波大学を選びました」と話す山口選手。「あと、『どうせやるなら日本一になりたい』という思いも強くて、強豪チームに飛び込みました。インカレ優勝を目指して頑張りたいです」と宣言してくれた。
 「大学生になってからは、毎日のように友達と夜ご飯を作っています。『今日何食べる?』という話で盛り上がって、授業や練習が終わったらおいしいものを作ることがとても楽しみです」と、学生生活をエンジョイしている様子。「私、本当は料理がすごく苦手なんですけど(苦笑)、『豚キムチーズ』を作ったらめっちゃおいしかったです!あと、味噌は赤味噌派です。他県出身の友達に味噌汁を食べさせると『味濃っ』って言われたりします(笑)」と、味噌愛についても語ってくれた。なごやめしも大好きで、帰省すると味噌カツや味噌煮込みうどんを食べることも多いという。
 「自炊するようになってから、おかずの品数がすごく減ってしまって。なるべく1品でも多く増やせるようにがんばっています」。寒い時期は鍋料理を多くするなど、野菜を摂れるように心掛けているそう。
 日々トレーニングに励んでいる山口選手に、リラックス方法についても聞いてみた。「バンドが好きなので、ONE OK ROCKとか、 Vaundyをよく聴いてます。今までは好きな曲ばかり聴いていたんですけど、最近はランダムに音楽流して『好きな曲を探す』のにハマっています」と朗らかに話す。

感謝の気持ちを忘れずにハンドボールと向き合っていく

 「長い間ハンドボールを続ける中で多くの方々と関わってきて、その方たちがいたからこそ、自分が今もハンドボールに取り組めていることを強く感じています。これからも感謝の気持ちを忘れずに、練習に励みたいと思っています」と山口選手は語ってくれた。
 筑波大学女子ハンドボール部においても、学年を重ねるにつれてチームを強く牽引する存在となっていくのは明白。これからのさらなる活躍に期待したい。

PROFILE
やまぐち とこ。2004年11月生まれ。名古屋経済大学市邨高等学校女子ハンドボール部では、全国高校総体の春夏連覇に大きく貢献。3年生時には主将も務め、チームを牽引した。2023年に筑波大学に進学し、強豪として知られるハンドボール部で活躍中。日本代表として出場した「第17回女子ジュニアアジア選手権」では大会ベストセブンに選出されるなど、国際大会でも存在感を発揮している。

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