愛知県スポーツ局スポーツ振興課
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BLOG

女性スポーツライター・光田さやかの
“はじめてさんのスポーツ観戦NAVI!” vol.11

激走を制すのは誰だ!
「新城ラリー2018」現地レポート

こんにちは!愛知県を中心にライターとして活動している、光田さやかです。
今年一年、県内で行われる主要スポーツ大会の観戦ポイントに加え、「観戦ファッション」や「会場グルメ」などにも視野を広げて、女性ならではの目線で楽しむ、スポーツ大会観戦法をレポートしていきます!どうぞよろしくお願いいたします!

こちら、朝7時の新城市です!
この日は、県営新城総合公園周辺で行われた、2018年JAF全日本ラリー選手権第10戦「新城ラリー2018」を観戦してきました!

「ラリー」とは、指定されたコース(林道などの公道)でタイムアタックをする、自動車競技の一種。運転手(ドライバー)と案内人(コ・ドライバー)の2名1組が競技車両=ラリーカーに同乗し、1台ずつ走行してタイムを競います。

11月3日(土)、4日(日)の2日間にわたり、新城総合公園を拠点に、各地でタイムアタックが行われました。
私は4日に観戦^^

フリーマガジン「aispo!vol.18」にも登場している、愛知県出身の勝田貴元選手のお父様・勝田範彦選手も出場するとあって、注目しています!

http://aichi-sports.jp/magazine.html
こちらは新城総合公園を出発するラリーカーたち。

企業のステッカーが貼ってあったり、かわいいイラストで装飾されていたり。
車種も国産のコンパクトカーから外国の車までいろいろでした。
もっと、車高の低いスポーツタイプの車ばかりかと思っていたので、ちょっと意外!
「あっち行ってみようよ!」とカメラ持参の少年たち。
「応援してるよ!気を付けて^^」
「ありがとー!行ってきます!」
自動車競技、と聞いて、なんだかもっと殺伐とした雰囲気を想像していましたが…
とても笑顔があふれる空間なんだなあ。

…と、ほっこりしてもいられない。
まずはラリーを楽しむためのポイントをおさらい!

ラリーは、「SS」と呼ばれるスペシャルステージでのタイム計測区間と、SSとSSをつなぐ「リエゾン」、ラリーカーの整備を行う「サービスパーク」などで構成されています。

新城総合公園を出発したラリーカーは、一般車と同じように公道を走行しながら、SSを目指します。途中、サービスパークでラリーカーの整備を行い、またリエゾンを走って次のSSへ…
という感じですね!

自然の中を豪快に走り抜けるドライビング・テクニックや、コ・ドライバーによる確かなナビゲーションやペース配分、そしてメカニックの技術など、さまざまな要素が組み合わさって勝敗が決まるのです。
そして私は、SSのある鬼久保ふれあい広場に続く峠道にてスタンバイ。
ラリーカー独特のエンジン音、マフラー音が遠くからこだましたかと思うと、
カーブから颯爽とその姿を現しました。
カメラに向けて手を振ってくれた選手も!
うれしいですねー!
鬼久保ふれあい広場ではすでに多くのギャラリーが押しかけ、
レースの様子や迫力を楽しんでいました。

どこからか美味しそうな匂いが…
新城のお母さんがつくる、あったかいつみれ汁。 柚子胡椒が隠し味になっていて、体の芯からポカポカに^^ ほかにも、地元で採れたさといものコロッケに、手作りパンなど…観戦しながら食べられるフードがたくさんありましたよ!
季節はすっかり秋。
色づく紅葉も、私たちの目を楽しませます。
ラリーカーが続々とコースを走り続けるころ、
新城総合公園では、デモンストレーション・ランが行われていました!

今年の全日本ダートトライアル選手権SC2クラスチャンピオンの田口選手と、
Dクラスの炭山選手による、ダイナミックな走行とターンが見られましたよ!
エンジン音が響く!!
土けむりが舞う!!

「コレはすごいぞおおおおーーー!!」

と叫びながら、気づけば大興奮でシャッターを押す光田(笑)。

なんとこのデモラン、記念タオルを購入した方の中から抽選で選ばれた4人も同乗できたんです!
その中のお一人、岡崎市にお住まいの佐藤さんを直撃!

「やばいです!超興奮でした!車から火花が見えたんですよ!?」と身振り手振りを交えながら話す佐藤さん。
道幅の狭いところでも、すごいスピードが出ていたようで、ジェットコースターみたいだったと教えてくれました^^
ラリー観戦には数年に一度行くという佐藤さんですが、同乗したのはモチロン初めて。
「はじめてさん」向けにメッセージをいただくと、

「いろいろな自動車がかっこよく、ものすごいスピードで目の前を走り抜けていきます!
自動車に詳しくなくても楽しめますよ。
とにかく迫力を感じられるし、会場グルメもたくさんあって地元のおいしいものが一度に食べられるし、体験ブースなんかもあるので小さいお子さんでも遊べます!」

とのこと!

ああ、なんかもう…
私が言いたいことほとんど言ってくださってる(笑)。

さらに今回のもう一つの目玉として、2017年のWRC(世界ラリー選手権)に参戦していたユホ・ハンニネン選手のデモラン走行もありました。

圧巻の走りに、会場は大歓喜!
マシンは「ヤリスWRC」。
どことなく、歌舞伎の隈取のようなペイントが渋くて。私こういう感じ好きです。
しなやかに、時に力強く。
タイヤとアスファルトの摩擦音と、ゴムの焼けるにおい。

時折、動物のうなり声のようなエンジン音が、会場に響き渡ります。
車体から煙が…!!
これには会場からも歓声とどよめきが上がりました!!
あんな走りをした後とは思えないほど、さわやかなハンニネン選手。
ラリーカーファンならずとも、デモラン走行は必見です!
カッコイイ車がたくさん見られて、よかったね^^!

そうそう、会場内にはグルメコーナーをはじめ、
奥三河地区の伝統芸能「花祭」の演舞、
企業のグッズ販売・ラリーカー展示ブース、
お子さんが楽しめそうな体験コーナーがたくさんありました!
車に興味を持ち始めたくらいのお子さんなら、一日いても結構楽しめるんじゃないかな?

実はこのラリー競技、2020年にWRC(世界ラリー選手権)を愛知県と岐阜県で開催しよう!という誘致の動きが高まっているんです。
自動車産業が盛んなこの地域だからこそ、もし実現したらステキですよね!
WRC開催を望むメッセージがぎっしりと寄せられたボードに、私も…
「また取材に来たいな!」

って書かせていただきました^^
大村愛知県知事も^^

そうして、2日間にわたる激走は終了!
ラリーは、自然の中を車が激走するスリルやスピードを楽しめるだけでなく、
メカニック、ボランティア、
そしてそこに集まった観客や地元の人々との一体感も感じることができる、
まるで街をあげてのフェスティバルのようだと感じました。

この大会、見事一位に輝いたのは…
新井敏弘選手!
田中直哉選手!

勝田範彦選手・石田裕一選手は惜しくも二位!
しかし晴れ晴れとした表情が見られました^^

タイムなどの公式リザルトはこちらでご覧いただけます。
http://www.shinshiro-rally.jp/index.html(新城ラリー2018公式サイト)

最後は、各選手がコースをゆっくりとウイニングラン。
沿道からは「ありがとう!」「お疲れ様!」「かっこよかったぞ!」
など、掛け声も^^
私の心に、興奮の余韻とさわやかな感動が残りました。

ライター光田も、まだまだアクセル全開で突っ走ります!

(ライター 光田さやか)